現在DreamHostにて動いているこのブログですが、実はテスト目的でまださくらインターネットとSharkSpaceにもファイル及びデータベースは残してあります。そこで、3つのサーバにおいてのWordPressブログの速度・軽さを比較してみました。
比較に利用したのはSite24x7 – Online tool to analyze webpage and its objectsと言うサイトです。このサイトは指定したURLのページをダウンロードするのに掛かる時間を結果として返してくれます。結果をグラフにもしてくれる他、リクエスト数やサイズ等も表示してくれるので非常に分かりやすいです。
比較したのは、写真の表示が比較的多いカテゴリーのPhotographyのアーカイブページと、テキストメインの記事ばかりのDiaryカテゴリーのアーカイブページです。ホーム(トップ)のページは、DreamHost以後に記事を投稿した為、表示される内容が違うので、比較の対象から外しました。
今回の比較の注意点としては、ロードされるスクリプトが微妙に違う事です。DreamHostの方ではAkismetの他、GoogleAnalyticsやWordPress.com等のアクセス解析プラグインをオンにしています。
まぁようするに、厳密で完璧な比較テストではないと言うことです。しかし、個人ブログをサクッと比較するには必要十分だと思ういます。
さて、僕の感覚ではSharkSpaceが一番早くて、ワンテンポ遅れてDreamHost。一番遅いのがさくらインターネットです。これをきちんと数値で比較し、確認しようと言うのが今回の目的ですが、結果を先に言うと、まさしくその通り、でした。
結果
まずは結果を表にしてみました。相変わらず手抜きで、エクセルの表を画像貼り付け(汗)
まず、留意点として、SharkSpaceのリクエスト数だけ少ないです。合計ページサイズもしかり。理由はサイドバーの最近のコメントのGravatarです。SharkSpaceでは前回の記事で書いた通り、一部のプラグインの設定を管理画面から変更できない問題があります。最近のコメントの表示で用いているGet Recent Commentsがちょうどそれにあたるので、SharkSpaceだけGravatorを表示できないのです。
さて、合計ページロード時間5回分の平均ですが、/photography、/diary、共にSharkSpaceが他の2つを圧倒しています。飛び抜けて早いです。前述したGarvatarを表示できてもおそらく一番早いと思います。
もうちょっと分かりやすくするためにグラフにしてみました。
一番早いSharkSpaceを基準とすると、DreamHostはその約2倍~2.8倍、さくらインターネットは約2.9倍~4.5倍の時間が掛かっています。DreamHostから比べるとさくらインターネットは約1.4~1.6倍の時間が掛かっています。正直言うとDreamHostはもうちょっと早いかなって思っていました。
/photography対/diaryで比較すると、当たり前ですが、/diaryの方が全てのサーバで早いです。最近アップしている写真は全てFlickrにアップしているので、実はSharkSpaceとDreamHostの方がFlickrのサーバに物理的に近いので、その影響が結果に反映されるのでは、と思っていましたが、そうでもないみたいですね。
それよりも興味深いと思ったのは、/photographyと比べて、/diaryがどれだけ早くなるか、です(緑の矢印)。全てのサーバにおいて同じくらい早くなると思っていたのですが、そこにバラツキがでています。SharkSpaceは約1秒も早くなり、Dreamhostは0.8秒。なのに、さくらインターネットは0.5秒。
まとめると…
結果を纏めるとだいたいこのようになります。
- やはりSharkSpaceが圧倒的に一番早い。これはPHPがApache_moduleモードで動作しているのが大きな要因と思われる。
- PHPがお互い同じCGIモードなのに、DreamHostが約2倍近く早いのは、Fast CGIの影響が大きな要因と思われる。
- ただし、サーバスペックの違いやデータベース周りの仕様はそれぞれ少し違うはずなので、その影響もあると考えられる。
- 処理が早いサーバであれば、大きな画像の有無で、ページロード時間は比較的大きく変わってくる。大きな画像がない方がもちろん早い。しかし、処理があまり早くないサーバでは、比較的小さな影響しかない。
- Flickrのサーバへ画像を読み込みに行くことは、レンタルサーバがどこに有るかはそれほど大きな問題点ではなさそう。
サーバ周りの事や、PHPやMYSQL最適化に詳しい方であれば、突っこみどころ満載の比較かと思うので(汗)、是非コメントでお願いします!
(注:091130にWP Super Cacheをインストールしています!)それから、SharkSpaceにアップしたwavaieiを体感されたい方、URLは次の通りです:http://72.11.144.84/~waviaeic/waviaei/category/diary/
じつは、taiさんに言われているのですが、DreamHostはある程度アクセス数が増えてくるとWP Super Cache入れてね、って言われるそうです(笑)。実はさくらインターネットにいた頃も導入しなかったので、いい機会です。3つのサーバ全てにWP Super Cacheを入れて比較したいと思います。
2009年12月1日 at 20:13
私はPHPうんぬんは詳しくないので別の角度から一言。
SharkSpaceのモットーはサーバーにユーザーを詰め込まず、常にサーバー・ロードを0.5程度に抑える運営をしているからです。
サーバー・ロードはCPUに対して動いているプロセスの数を表すものですが、1.0ならCPUがフル稼働中、1.0より大きければ、実行待ちのプロセスがある、1.0より小さければ実行待ちのプロセスがない、ということになります。
SharkSpaceのブログによると、これは最初の1ページ目のアクセスが落ちないという点で重要だそうです。海外の無料サーバーで常に2.0以上のサーバーなどへアクセスすると2ページ目以降はそこそこでも、最初の1ページが以上に時間がかかるという、まさにこの現象を目にすることができます。(100%CPUのせいとは言い切れませんがw)
2009年12月1日 at 22:35
情報ありがとうございます。SSのブログ記事を全て目を通してみましたが、そのような記述が見つかりませんでした。教えていただけますでしょうか?
僕的には海外の無料サーバは試すどころか近づく気もないので(笑)、DreamHostやHost Gatorのサーバ・ロード値と客観的に比較した記事とかがあればいいんだけどなぁ。
2009年12月2日 at 10:08
ごめんなさい、確かにブログではありませんでした。
多分、SharkSpaceのネタ探しで検索をかけているときに見つけた記事で、SharkSpaceサイドの情報としてサーバーロード値の情報のすぐ後に、これで最初のページを素早く表示できる旨の記述があったのは覚えているのですが、ブックマークしていなかったため、すぐには見つけられそうもありません。
見つけたら、また報告させていただきます。
メジャーホスティングのサーバーロード値の情報は私も探しているのですが、まだ見つかりません。個々のホスティングの情報としてなら、検索すると見つかることもありますが。
別件ですが、SharkSpace解約の際は、そのレポートを書いていただけないでしょうか。うちのサイトからもリンクさせていただきます。なにせ、SharkSpaceを解約した経験が無いものですから。w
2009年12月3日 at 00:27
もちろん解約するときは、何かしらの事を書きますよw ただSharkSpaceを解約するとはまだ決めていないですよ!
ちょっと使っただけでもやはりあの安定した速さは魅力ですからw 今ちょっとこう、うまい使い方がないか思案中です。価格表ともにらめっこしながら。いっその事、固定されるメインドメイン用に新たにドメインを取得しようかと少し思い始めてます。メインドメインは1回は無料で変更できるようなので。(もしくは解約してまたアカウント作成し直す)