去年の7月 -ちょうど1年前ですね- に放送が始まったNHK木曜時代劇『陽炎の辻~居眠り磐音 江戸双紙~』がきっかけで読み始めたその原作「居眠り磐音 江戸双紙」のシリーズですが、ようやく最新刊(26巻)の紅花ノ邨を読み終わりました。これでようやく追いついた~。読本も含めて27冊。おかげで本棚のスペースがほとんどなくなった。実は先にTVドラマの方を見始めて、2話くらい見たあと「これは絶対に本の方がおもしろいやろうな」と思って、残りのエピソードは全て録画。本のほうを読み始めて、後で録画を見ました。

居眠り磐音シリーズはいわゆる時代小説で、シリーズ累計700万部以上を売り上げており、平成の大ベストセラーと言われているらしいです。以下、公式サイトより。

「居眠り磐音 江戸双紙」は、春風のように穏やかで思いやりの深い青年武士、坂崎磐音(いわね)を主人公とする書き下ろし長編時代小説である。江戸下町の人々との心あたたまる交流、居眠り猫が突然目覚めたかのごとく鮮やかに悪を斬り捨てる磐音の剣さばき、胸をしめつける男女の心の機微――まさに“剣あり、恋あり、涙あり”の痛快な物語は、長編小説を読む喜びを満喫させてくれる。

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江戸中期の明和9年(1772年)4月下旬、九州・豊後関前(せきまえ)藩の藩士、坂崎磐音は3年間の江戸勤番を終え、朋輩の河出慎之輔、小林琴平とともに国許へと帰参した。3人は江戸で剣の腕を鍛え、経済の新しい潮流を学び、藩政改革の希望に胸をふくらませていた。3人は幼なじみでもあり、特別な絆に結ばれている。慎之輔の妻・舞は琴平の妹であり、その妹の奈緒もまもなく磐音と結婚することになっていた。

だが、帰藩早々事件が起こる。磐音ら改革派をうとましく思う藩の守旧派が仕掛けた罠だ。彼らは、慎之輔の妻・舞が不貞をしたかのように吹聴する。策謀にはまった慎之輔が舞を手討ちにし、妹を殺された琴平が慎之輔と流言を発した男を斬ってしまう。腕の立つ琴平を誰も捕らえることができず、ついに磐音に上意が下り、琴平を討ち取らざるをえなくなる。 親友たちを一夜にして失っただけでなく、許嫁・奈緒の兄を斬ってしまった磐音は、もはや藩にとどまることはできない。奈緒を残し、失意のうちにひとり豊後関前藩を後にする。 江戸に舞い戻った磐音は深川六間堀の長屋で暮らしはじめる。だが、慣れない浪人暮らしで家賃もとどこおり、見かねた大家の金兵衛に、鰻割きと両替商・今津屋の用心棒の仕事を紹介してもらう。波瀾の江戸暮らしの幕あきである。

(「居眠り磐音 江戸双紙」公式サイト)

僕はどこに魅力を感じたかというと、剣豪の物語りなのに、すごくさわやか、すっきり。どこか元気になるような気がします。脇役のキャラクターもいい。確かに26巻も続けば、おもしろい巻も有れば、いまいちな巻もでてきます。でもこのシリーズは安定して面白い。ヒットでは無くても大きな外れはない。あと、僕みたいに東京へ出てきてまだ年が浅く、歴史好き、散歩好き、にとっては磐音たちが歩き回る江戸の場所と現在の東京の場所を比較してみるのも楽しいです。

作者の佐伯泰英さんは、書き上げるペースが速いかただそうで、この磐音シリーズもだいたい3ヶ月に1冊はリリースされているようです。次の巻が楽しみです。

紅花ノ邨 (双葉文庫 さ 19-28 居眠り磐音江戸双紙 26)
佐伯 泰英
双葉社 ( 2008-07-10 )
ISBN: 9784575663389
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

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