さて、海外サーバへの引っ越しを検討し、SharkSpace(シャークスペース)をまず試すことにしたのですが、使い始めてすぐ気になったのはFTP速度の遅さです。日本に置かれているサーバ(例えばさくらインターネット)と比べて、海の向こうに置かれている為、遅い遅いとは噂に聞いていた物の、正直ここまで遅いとは思いませんでした。
FTPが遅い!!
アップロード時は大体1~10Kbps。ダウンロード時も大体同じ速度です。早い時は急に30Kbpsまで早くなるんですが、檄遅の時は1Kbps以下です。ちなみに、今まで全然気にしなかったのですが、さくらインターネットだと常時100Kbpsは出ているようです。この遅さの原因が単に距離が長いだけなのか、それともサーバ側で何かしらの速度制限をかけているのか。分かりませんが、とにかく遅い(苦笑)。
しかもよく接続が切れる。WordPress本体のフォルダを一式纏めてアップロードしていると、必ず一回はどこかで送信がうまく行かず「時間内にアップロードできませんでした。リトライしますか?」の旨のダイアログが表示されます。そしてリトライしようとすると、もうアカウントからログアウトされてる。。。再度ログインしてやり直し。この時引っかかったファイルはもう一度アップし直した方が無難なので、ファイル名をメモって、後でまたアップロード。一度、jQueryが中途半端に不完全な形でアップロードされ、WordPressの管理画面で固まった事があります。
ドメインとディレクトリが変更できない!!
そしてFTPの次に気になった、というよりは、戸惑ったのが、ドメインとディレクトリの指定が柔軟ではない点です。半ば強制的に設定させられ、「変更できる設定項目があるだろう」と探したのですが全く無く、どうやらこういう仕様だと分かった次第です。
レンタルサーバを借りたとき、借りたサーバスペース内に外部公開用ディレクトリが必ずあると思います。さくらの場合はwwwと言うフォルダですが、SharkSpaceの場合はpublic_htmlです。また、海外のレンタルサーバの特徴として、アカウント作成時のそのアカウントにてメインで使用するドメイン名の入力を求められます。独自ドメインを持っていない人は、まず独自ドメインを取得するか、大抵の場合そのサーバ会社経由で取得します。つまり、日本みたいにサーバ会社が持っているドメインをサブドメインとして使用するのではなく、海外は各自の独自ドメインで使用する事を前提としているようです。
問題は、そのメイン・ドメインとして登録した独自ドメインの宛先が、public_htmlのルートに強制的に固定されてしまう点です。
図にするとこうなります。さくらだと、publicc_html直下にwavieaiというフォルダを作成し、そこにwaviaei.comを指定できますが、Sharkspaceではそれができません。さらに、test1やtest2といったフォルダは、事前に作成しておくと、ドメインをそのフォルダに登録できなくなります。例えば、test1.waviaei.comというサブドメインを登録すると、その際にtest1というフォルダがpublic_html直下に作成され、そのドメインにて公開するファイルは全てそのフォルダにアップしなければいけません。もし既にtest1というフォルダが有る場合、フォルダ名を変更するか、削除するかが必要です。
waviaei.comはWordPressで動いています。public_html直下にインストールしなければならない事になると、public_html直下はこのように、複数サイトを運営していると非常に管理しずらい状況となります。
正直これにはがっかりしました。
解決策はあるのか?
この2つの問題の解決策ですが、FTPの方はどうしようもないですね。ただ、サーバ側が推奨しているFTPソフトが有りますし、設定もあるようなので、そこに合わせるのが良いかもしれません。そんなに改善されるとは思いませんが。
メインドメインがpublic_htmlに固定されてしまう問題ですが、検索してみるとやはりmod_rewriteを利用した解決策がありました。一言で言ってしまえば、wavaiei.comへのアクセスを全てpublic_html/waviaeiへリダイレクトします。
そこで、実際やってみました。そうすると、観覧してもらう分には問題なさそうですが、管理画面において(やはり)問題発生しました。(続く。。。)
2009年12月1日 at 19:57
こんにちは、SharkSpaceを勝手に宣伝しているHiroKwsと申します。
私もSharkSpaceを利用しておりますが、FTPスピードは200Kbps出ています。ちなみに当方遅いADSLです。
一度サービスチケットを発行して、調査、改善を依頼してみてはいかがでしょうか。
2009年12月1日 at 22:31
HiroKwsさん、コメントありがとうございます。実はSharkSpaceについて調べている時に少し参考にさせていただきました。
FTP速度ですが、DreamHostにつなげた時も全く同じような速度なので、どちらかと言うと別の原因の気がします。どちらのサーバもFileZillaあたりを推奨してますので、そこらへんも試してから、hじつようであればチケットに投げてみたいと思います。FileZillaは以前使用して何かが(覚えてないw)イマイチで止めた記憶があります。使いやすくなっているとよいですが。
2009年12月2日 at 09:56
FileZillaに最近乗り換えたものです。w
半年程度前に試したときは、何かが気に入らなかったため、すぐにアンインストールしました。
無料サーバーのテストの際、制限のためか頻繁に切断されるため、アップロードの手間を考えこれにしました。リトライの回数など設定できることが決め手でした。
2009年12月1日 at 20:34
「test1やtest2といったフォルダは、事前に作成しておくと、ドメインをそのフォルダに登録できなくなります。例えば、 test1.waviaei.comというサブドメインを登録すると、その際にtest1というフォルダがpublic_html直下に作成され、そのドメインにて公開するファイルは全てそのフォルダにアップしなければいけません。もし既にtest1というフォルダが有る場合、フォルダ名を変更するか、削除するかが必要です。」
たぶん、これは勘違いしておられるのでないでしょうか。サブドメイン名とディレクトリー名は同じである必要はありません。サブドメイン名を登録されるときにドキュメントルートとしてどのディレクトリーを使用できるか設定できます。
ですから、メインに使用するドメインがpublicc_htm直下になってしまうというcPanelの仕様も通常はなんの障害にもならないと思いますよ。そうでなければ、cPanelがあちこちで使われる人気No.1の操作パネルになることは無かったでしょう。
私もcPanelをいじり始めた当初は使用感に戸惑いましたが、さわっていくうちに良くできた操作パネルだと思うように変わりました。さらに、cPanelを採用しているホスティング同士なら、引っ越しも簡単です。
2009年12月1日 at 22:49
そこは勘違いしておりません。ただし、既に作成されているフォルダを指定する事ができない、に関しては勘違いしておりました。そのような注意書きが実際に管理画面で書かれていた記憶があったのですが、記憶違いのようでした。ご指摘ありがとうございます。
ただ、メインドメインがpublic_html直下から任意の場所に指定し直せないのは正直いってイヤですね。確かに通常の使用にはなんら障害はないと思います。WordPressも管理画面からアップデートしたり、プラグインをインストールしたりできるようになったので、FTPソフトを使う機会がへりましたし。しかし、フォルダ・ファイル管理の点からすると、WordPressの実行ディレクトリの中に別のWordPressやCMSの実行ディレクトリ、またはホームページのファイル、を入れておく事が気に入らないのです。今までさくらの1つのDBにごっちゃに色々突っこんでいたのを、複数のDBを作成してすっきりできるようになるのに、フォルダの方は逆に、ごっちゃに色々突っこまなきゃいけなくなるのが、僕的には許せないんです。
あと、cPanelがアメリカのホスティング会社でよく使われているのは、それが優秀だからではなく、結局そうした方がホスティング会社にとっては安く上がるからじゃないんでしょうか?もちろん、cPanelがその値段と機能のバランスがとれているから、でしょうが。僕はそちらの理由の方がメインだと思っています。使い勝手は人それぞれですからね。実際色々検索するとcPanelの使い勝手や、先ほどのメインドメインとpublic_htmlの件で不満をもってる人の記事等もひっかかりますし。
2009年12月2日 at 09:47
たった今、aaaというサブドメイン名をpublic_html直下のbbbというフォルダーを指定して新規に作成してみましたが、問題なく指定できましたよ。cPanelのバージョンが違うのでしょうか?w
cPanelが優秀でないのはよく分かっています。ですから、私のサイトでもSharkSpaceの優れた点としてあげていません。w 只、人気があるということです。何でもできるという点で。(本当に何でもできるわけではないですが、大抵のことはこなせます)ホスティング会社にとって、cPanelを採用していることはPRの一つですしね。
ちなみに、メインのドメインで使用されるファイル・ディレクトリーとサブドメインのディレクトリーが混ざってしまうのが嫌な場合、サブドメインのディレクトリーをpublic_html直下に置くのではなく更に一つディレクトリーを作成してその下にまとめておくという手もあります。例えば、public_html/subsiteというディレクトリーを作成し、サブドメインaaaのドキュメントルートはpublic_html/subsite/aaaに配置するという方法です。
まあ、これはToruさん向けと言うより、この記事をお読みになった方へのTipですが。(こちらからリンクさせていただきますのでw)
2010年4月24日 at 01:21
海外ドメインを日本のサーバに結びつけようとしていたのですが、色々方法を試してもエラーになり、事情を色々と調べていたところ、こちらにたどり着きました。
ネット関連だと世界共通なのかなという意識があったのですが、それぞれお国柄もあったりと、事情は違うようですね。
とても参考になりました。(例えば、public_html直に指定されてしまう等)内容が私にとってはとても為になるものでしたので、自分のブログ内記事にリンク入れさせていただきました。
2010年4月26日 at 01:13
お国柄というよりは、レンタルサーバー業者が使用しているソフトウェアの違いかもしれません