K-mが発表された時にもっとも気になった事の1つは重さ、つまり重量です。ペンタックスのデジタル一眼レフはK100Dが発売された時から気になっていたのですが、その後エントリー機種はモデルを重ねるごとに重くなっていったのが残念に思っていました。他社のライバル機種はモデルを重ねるごとに軽くなっていったのに…
で、このK-mの重量です。まず店頭でさわって構えて比べてみると「K200と比べると全然軽いけどやっぱり他社と比べると重いなぁ」と言うのが正直な感想でした。カメラ雑誌やネット上のレビューだと、「軽い!」と比較的多く書かれてたので、持った瞬間ちょっと残念な気分。こういう記事やレビューを執筆するカメラマンの方々って、ふだんは中級機種のデジタル一眼レフを使用してらっしゃるからなんだろうと思います。だから軽いと感じる。それから、K-mはAPS-Cサイズのデジタル一眼レフでは世界最小でもあり、とにかくボディのサイズは小さい。その見た目の小ささから想像してしまう軽さとのギャップに驚き、余計に重く感じると思うんです。
デジタル一眼レフの重さは、何もボディだけじゃありません。レンズの重さやバッテリーの重さも重要です。特にK-mは単三乾電池を使う仕様の為、電池だけの重さでは他社に不利です。けれども、ボディが重いのは手ぶれ補正を内蔵しているのも理由の1つで、その分レンズが軽くなる。そういうところもきちんと比較したくて、重さ対各社エントリークラスの比較表を作ってみました。実際に僕がK-m購入前にロディアのメモ帳に走り書きして比べたのをエクセルに起こした表です。パナのG1は一眼レフではないですが、参考の為に入れました。
ちなみに、家電量販店の店頭で触れるカメラをよく見ると、電源は電池ではなくACアダプターを用いている事がほとんどのようです。これだと実際にカメラを持った時の重さの感覚が違ってきます。これも、この比較表を作成した理由の一つだったりします。なお、数字はほぼ全て公式サイトに書かれている値で、一部デジカメWatchにて計測された値だったりします。自分で全て測ったわけでは無いのであしからず。
数字だけを比較して感じるのは、やはりフォーサーズはシステムとして軽いんだなと言うこと。ただ単にボディだけじゃなくて、レンズも軽い。Kiss X2やKiss Fなんかは、ボディとキットの標準ズームレンズはがんばって軽くした感じ。キャノンは手ぶれ補正がレンズ側に付いてるから、このキットレンズ以外のレンズを付ければ、重量のバランスがすごく悪くなると思う。高倍率ズームなんかは特に。
そう考えるとK-mは適度な重さと言えるんじゃないでしょうか? 軽いけど軽すぎない。それに重さの理由の2つが乾電池仕様とボディへの手ぶれ補正内蔵で、この2つの特徴を併せ持ったカメラは他社にはない。
お散歩にボディとレンズを2~3本持ち歩くとすると、トータルで見ると軽くなる。もちろんどのレンズを持ち歩くかによりますが。
ちなみに、乾電池の重さも比較してみました。
充電式ニッケル水素電池をメインに使いますが、その中ではエネループがわずか1gですが軽いですね。HHR-3XPSを4本とエネループを2本所有しています。エネループを2本買い足そうかと思ったのですが、充電器がHHR-3XPSとセットで買ったパナソニック製と言うこともあり、充電式EVOLTAを買いました。
それから、やっぱり充電式ニッケル水素よりも、普通のアルカリ乾電池の方が軽いですね。K-mではアルカリ電池の持ちが良くなっているので、日帰りのお散歩撮影なんかでは、予備電池としてニッケル水素よりもアルカリ電池を持って行った方が少しでも軽くなりますね。もっとも、東京都内でお散歩しているとそこらじゅうにコンビニがあるので、持って行く必要もないかもしれません。そこらへんは、ちょっとだけ重くなるけど、乾電池駆動の利点です。