カテゴリー: 海外の事

海外に関する話題です。10年間をすごした英国の事や、異文化な話題、出張で行った国々の事など。

心に残った言葉:幕末から明治にかけての日英関係

すごくランダムな記事ですが、今日片付けをしてたら出てきた紙切れから。5月末に明治神宮で行われた講演を聴きに行った時に心に残った言葉です。ブログにメモって、紙切れは処分。

遠くにいると幻想するが
近くになると幻滅する

幕末から明治中期の日英関係をさして。地理的に遠いと、幻想めいたあこがれを抱くが、交流が進み理解が深まると、それは幻想であった事に落胆し、幻滅する。
Continue reading

デモの群衆で埋め尽くされた世界遺産イマーム広場

イラン中部にエスファハン(EsfahanもしくはIsfahan)という都市があります。イラン第2の都市と言っていいと思います。エスファハンには、世界遺産に指定されているイマーム広場と言う広場があります。かつて「世界の半分がここにある」と言われ、美しく、広大な広場です。

先日からイランで起きているデモでは、テヘランばかりでなく、エスファハンでも起きていますが、これがその写真です。

Continue reading

イランの今の情勢の事

ここ2週間の間、個人的に非常に気になるニュースがある。なるべく最新の、かつ信頼性が高く中立な情報を読んだり、見たり、聞いたりしたいと思いながら情報収集している。何のニュースかと言えば、イラン大統領選挙と選挙後の混乱だ。

Continue reading

野町和嘉写真展「聖地巡礼」に行ってきた

先週末に引き続いて今週末も東京都写真美術館に足を運んできました。見に行ったのは野町和嘉写真展「聖地巡礼」

 

写真家、野町和嘉は20代半ばでサハラ砂漠を訪れ、大地のスケールと、過酷な風土を生きる人々の強靱さに魅せられたことがきっかけとなって、今日までドキュメンタリー写真を撮り続けてきました。 35年余に及んだ取材地域は、ナイル川全流域からエチオピア、極限高地チベット、南米アンデスまでをカバーし、過酷な自然と調和しながら受け継がれてきた伝統文化をテーマに、地球規模のスケールで「大地と祈り」を撮り続けてきました。 そして1995年から2000年にかけて、サウジアラビアからの要請により、13億人イスラーム教徒にとって唯一の聖地である「メッカ」とその巡礼を、世界で初めて徹底取材してきました。これまでの取材の成果は、写真集「サハラ」、「ナイル」、「神よ、エチオピアよ」、「チベット」、「メッカ巡礼」として世界各国で出版され、とくに欧米では版を重ねてきました。また、2005年には、野町が30年以上にわたって撮り続けてきた世界各地の「祈り」を集大成した『A PHOTOGRAPHER’S PILGRIMAGE』(日本版『地球巡礼』新潮社)が、9カ国語版にて世界同時刊行されました。 本展は最新作のガンジス、イラン、アンデスを中心として、代表作のアフリカ、エチオピア黙示録、メッカを加えた約150点によって構成するものです。

東京都写真美術館 > 野町和嘉写真展「聖地巡礼」

先週末にまとめて行かず、わざわざ1週間待ったのは、野町氏によるギャラリートークが予定されていたから。展覧会に行って初めてしったんですが、先日紫綬褒章を受章されたとの事で、果たしてその影響か、非常にトーク参加者が多かった(200人くらい?)です。 Continue reading

銅像さん達

live_statues_08

ヨーロッパに行くと観光地に必ずいますよね、↑こんな人(笑)。銅像の格好をした人です。ロンドンだとピカデリー・サーカス辺りによくいたと思うんですが、こうやってじ~っとしてて、銅像の前に置いてある箱にお金を入れてあげると動き出す。そして数分たったら動きを止めて、また銅像モードに。

写真はロシアの「銅像なりきりコンテスト」のコンテスタントの1人。写真みてヨーロッパを思い出してしまいました。

[秋元 » ロシアの銅像なりきりコンテスト 経由]

ロンドンのど真ん中でHey Judeの大合唱

IDEA*IDEAにてこんな記事を発見:13,500人がカラオケで大合唱!T-Mobileのバイラルビデオがやっぱりすごいな。T-mobileと言うのは携帯電話会社なんですが、プロモーション?宣伝?ビデオです。5年前のイギリスでT-mobileと言うと、VodafoneやOrangeに押されていまいちパッとしなくて、地味~なイメージが有ったんですが、最近はこんなおもろい事やってるんですね!

ロンドンはトラファルガー・スクエアにての大合唱。しかも曲がビートルズのHey Judeって言うのがうまい。ビートルズは皆知ってるし、Hey Judeも歌詞はすべて覚えて無くても皆聴いたことは絶対ある。ビートルズの曲って今でもイギリスでは老若男女問わず人気なんですよねー。

こういう企画をみる度に「日本でやったらどうなるんだろう?」って思ってしまいます。実際に歌う人よりも眺める人の方が多いかな。そもそも、Hey Judeみたいにいろんな人たちが大合唱できる曲はあるのかな?有るとは思うけど、僕はあまり詳しくないのでパッと思い浮かばない。

ちなみにこの企画は2回目だそうで、1回目は、IDEA*IDEAでも紹介されていた通り、駅でダンスをしています。ちなみにこのダンスが行われた駅は「リバプール駅」ではなく、正しくは「リバプール・ストリート駅(Liverpool Street Station)です。ややこしい駅名ですが、リバプールではなく、ロンドンにあるターミナル駅の1つ。

余談ですが、僕はこのリバプール・ストリート駅に2、3回ほどしか行ったことがありません。が、テロ爆弾騒ぎでこの駅から避難した事があったりします(笑)。

日本に帰ってきました

約2週間の出張から帰ってきました。鼻血+鼻水に悩まされたのは相変わらずですが、今回はちょっと寝不足気味が原因で疲れました。一晩だけ夢中になって本を夜中1時半過ぎまで寝たのがいけなかったのかな、やっぱり。と言うわけで帰りはほとんど寝てました。ドバイ→関空は約8時間なんですが、最初の6時間は食事も取らずにただただ爆睡。起きてすぐに映画を見る気も起きず、ぼ~っとしてた。

何かトラブルが起きるのであれば、一番起きそうなはテヘランからドバイを出るまでなんですが、今回も何もなし。ところが関空で思わぬ足どめ。登場する予定だった飛行機は、札幌から到着する予定だったらしいのですが、なんと札幌が雪による天候不順で大幅遅れ。結局関空を2時間弱遅れで出発。ちなみに1つ後の便は欠航になってた。

何も問題無い我が家を見て一安心。でもPCの電源を付けるとケースのビープ音が止まらない。。。大丈夫かぁ?

ドバイまで帰ってきた

ドバイまで帰ってきました。関空行きの飛行機をまっているところです。それにしてもこのドバイ国際空港は広いところです。ホント、無駄に広い。乗り換えの為に新ターミナルから旧ターミナルまで歩かされて改めてそう感じた。

P1040617

イランでブロックされているインターネット上コンテンツ

インターネット上のコンテンツへのアクセスが自国の政府によって検閲され、ブロックされている国は世界に幾つかありますが、イランもその一つです。ブロックされているコンテンツのジャンルは多岐にわたりますが、一応方向としてはイスラムの教えに反するようなコンテンツ-例えばアダルトサイト、同姓愛に関するサイトなど-がブロックされています。YouTubeも一時期ブロックされていました。特定の動画ではなく、youtube.comのドメイン自体がブロックされていて、動画はすべて見られず、面倒なのですべてブロックしてしまえ、と言う事だったんでしょうか。ちなみに今はアクセスでき、動画も見えるようになってます。でも一時的かも。

このような政府によるインターネットコンテンツのブロックの是非はともかく、一体どのような仕組みで行っているんでしょうか?

YouTubeのようにドメインを指定してブロックしたり、特定のキーワードが含まれているドメインやページなどをブロックしているんじゃないかと思っていたりするんですが、理由がよく分からないのがImpress Watchです。

WS000000

このスクリーンショットはImpress Watch内のPC Watchへアクセスした時の物です。ちゃんと表示されます。ところが・・・・・・

WS000001

このようにケータイ Watchはダメなんです。う~ん、なんでだろう。k-taiと言うサブドメインがだめなんですかねー。ペルシャ語で何かよくない意味があるのかな。ケータイWatch以外のImpress Watch内ページはすべて問題ないんだけどなぁ。見れないからって何か支障が有るわけではないんですが・・・気になります。

イランはどんな国

イランという国は、国名はよく耳にするけど実際はどんな国なのかよく分からない、という典型的な国なんじゃないかと思います。ウィキペディアあたりがより詳しいのですが、幾つかリストにしてみました。

  • イランの正式名称はイラン・イスラム共和国
  • 西はイラクと国境を接するのはよく知られているが、同じく西にトルコ、東はアフガニスタンとパキスタンと国境を接する
  • 国土の面積は日本よりも遙かに広く、世界17位
  • ごく一部を除き、国土のほとんどは高地。最高峰はダマヴァンド(標高5604m)
  • 非常に乾燥した気候で大まかには夏は暑く冬は寒い
  • 「イスラム共和国」の国名が示す通り、1979年のイスラム革命以来、イスラム教に基づく政治体制
  • 法律もイスラム教に基づいている
  • イランの国教はイスラム教シーア派
  • 隣の国と言うこともあり、アフガニスタンからの難民が多い
  • 首都はテヘラン
  • 公用語はペルシャ語
  • 通貨はイラン・リヤル
  • 国民の大多数がイスラム教
  • 代表的な料理はケバブ

日本で知られている有名なイラン人と言えば、そうですねー、最近はまず、物議を醸し出す発言連発のアフマディネジャド大統領ですね。それから前大統領のハタミ氏。イスラム革命の立役者で初代最高指導者のホメイニー、と現在の最高指導者ハメネイー。政治関係以外ではまずサッカー選手。アジジ、ダエイ、カリミ、マハダビキア・・・きりが無いです。

そうそう。北海道日本ハムファイターズのダルビッシュ投手はイラン人のハーフです。会社の同僚の人はイランで会ったことがあるそうです、ダルビッシュって名字の人。

イランの通貨

イランの通貨単位はイラン・リアル(IRR)と言います。リアル(もしくはリヤル)とは一体どのような通貨なのか? 一言で言えば「桁が多いやつ」です(笑)。

通貨がユーロに変わる前のイタリアを旅行された方であればすぐにピンとくると思いますが、ゼロが6つも7つも並んでいるのに価値としては100円とか1000円くらいしかなかったりします。しかも桁数が多いので支払いの合計額や、円の為替を頭の中で計算するのが一苦労な、ちょっと困った通貨です。

手元にある紙幣を撮ってみました。

P1040534

左からそれぞれ5000、1万、2万、5万リアルです。今現在(2009年2月13日)の為替レート(1ドル=9592.5リアル1ドル=91.22円)だとそれぞれ約47.5円、95円、190円、475円。これらよりも額が大きい紙幣もありますし、額が小さい紙幣、それからコインもあります。でもコインはほとんどお目にかかれません。

町中へ出てレストランで食べたり、飲み物を買ったり、土産物を買ったりするくらいならまだましです。でもビジネスで、例えば12億4679万5000リアルなんて数字がでてきた時は大変です!

「まずこれを9592.5で割りUSドルに換算すると約129976ドルになって、え~っと、それを91.22でかけて円に換算すると11856410円・・・つまり約1185万円だ」

なんて事を頭の中で計算できる訳もなく、それ以前に、「one billion, two thousand four hundred …」とすらすら口頭で述べていくイラン人の言葉をまず必死に書き留める(苦笑)。

桁数が多いだけでもややこしいのに、更にやっかいな事にイランではもう1つ「トマン」という通貨単位があります。これは正式な通貨単位ではなく、話し言葉の中なのででてくる通称で、1トマン=10リアルなのです。つまり先ほどの12億4679万5000リアルの場合、1億2467万9500トマンになります。このトマンという単位、結構日常生活で使われていて、「トマンかリアルか?」と確認しなければ後々とんでもないことになりかねないので買い物する時は要注意なのです。

イランの冬は寒い

また出張でイランに来ています。これでイラン出張は4回目。さすがにだいぶ慣れてきました。今回も2週間なのですが、ちょうど1週間終わったとこです。

今回は冬のイランに来ているわけですが、イランの冬とはいったいどんな冬なのか?

イランは地域的に言うと中東です。中東だと冬でもさぞ暖かいと思われる方が多いとおもいますが、はっきし言って寒いです。この時期のテヘランは東京よりも寒く、日中でも5度前後、日が落ちると氷点下にまで冷えることも少なくないそう。寒さのピークは大体1月の終わりから2月の始めにかけてだそうなので、ちょうど僕は今回その寒さのピークが過ぎたあたりに来たことになります。1日だけ滞在したテヘランにしろ、今現在滞在しているエスファハンにしろ、日中太陽が顔を出すと、とても暖かい。おそらく10度は超えて13~5度くらいだと思う。でもやはり夜になるとひんやり。ジャケットが無いと寒い。

夏に訪れた時は、にわか雨はあれど1日中雨の日はありませんでした。けれど先日は1日中降っては止み、降っては止み。午後からは強風で、しまいにはヒョウ混じりの雨まで。ちょうどその日はテヘランのアザディ競技場でサッカーワールドカップ予選のイラン対韓国が行われていて、テレビでみると皆寒そう。よく見ると横殴りの雨が降ってる。韓国の選手はみんな寒そうで長袖+手袋してました。

Continue reading