このブログをさくらのレンタルサーバからConoHaへ引っ越ししてみました。
ConoHaはGMOのVPSサービスですが、WordPressサイトの構築・運営視点でみると最近提供が開始されたWordPressをすぐ使えるテンプレートが魅力的。このテンプレートを使うと、VPSでありながらAWSのAMIのように比較的簡単にWordPress環境を構築できる。加えて、テンプレートをチューニングしたのはデジタルキューブさんということで、これは快適そうです。
支払いもAWSと違い固定の月払い。初期費用もなく、3000円分のクーポン券も先日もらった。物は試しにと、ひとまずwaviaei.comをConoHaに引っ越ししてみました。
引っ越し手順の覚え書き
WordPressサイトのサーバ間の引っ越しにはやり方が幾つかありますが、個人的にはWordPressのエクスポート・インポート機能を使い、投稿以外の設定はまっさらにすることが多いです。今回もそうしました。
それから、ConoHaのWordPressテンプレートにはWP-CLIがインストール済みです。活用ましょう。
- まずはConoHaでWordPressサイトを作る。その際、テンプレートに「Nginx+WordPress CentOS」を選択。
- 新機能「WordPressテンプレート」をくわしくご紹介します | ConoHa
- さくらの方のサイトから、WordPressのエクスポート機能を使ってXMLファイルをダウンロード。
- このXMLファイルをConoHaのWordPressサイトにインポートする。
scp
でサーバにアップロード後、wp import --authors=mapping.csv
でインポート。- インポート完了後はアップロードしたエクスポートファイルと、作成されたmapping.csvは削除しておく。
- ConoHaのサイトに記事やメディアファイルが問題なくインポートされていることを確認。他にもサイト全体の設定やプラグイン、テーマのインストール・有効化・設定なども済ませる。
- ConoHaのサイトに問題が無いことを確認できたら、ドメインの設定を変更する。
- ConoHaのサーバのコンソール画面にてDNSサーバー1と2のアドレスが確認できるが、これがIPアドレスになっている。waviaei.comはムームードメインで管理しているが、ムームーはネームサーバ(例:uns01.example.com)のみ指定可能となっていて、ConoHaのDNSのIPアドレスを指定できない。
- なので、DNSサーバーをAWSのRoute 35へ移行して設定
- Amazon Route53 のメモ書き(黒い画面が苦手な人向け) | Gatespace’s Blog
- ConoHaに立ち上げたWordpressのサイトはアドレスがIPアドレスになっているので、独自ドメインに設定変更する。
- ConoHaのサイトの「WordPress のアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL) 」をhttp://waviaei.com へ変更。
- 管理画面、もしくはwp optionを使う。
wp search-replace
を使って記事内にハードコードされた値も一括置換。シリアライズされた値も問題なく置換してくれる。wp search-replace 'http://IPアドレス' 'http://waviaei.com' --skip-columns=guid --dry-run
で一度確認後、--dry-run
を外して実行。- もしかしたら、いや、たぶん、「WordPress のアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL) 」も
wp search-replace
で置換してくれるはず。
- DNSが反映されるのをしばし待つ。
- 反映されたら、もう一度一通り確認。一般的なことですが、特に:
- 表示設定の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていたら外す。
- Googleアナリティクス、Googleウェブマスターツール、WordPress.comのサイト統計、などのウェブサービスの連携設定。
- セキュリティ。
- 不要なファイルの削除、
define('DISALLOW_FILE_EDIT', true);
、パーミッションなど。 - Hardening WordPress « WordPress Codex
- 最後にNginx Cache Controllerプラグインの設定をして、キャッシュを削除。
- Nginx Cache Controllerの設定項目詳細
- Nginx Cache Controllerの設定項目詳細 | 超高速 WordPress AMI 網元
TerminalからSSHでサーバに接続する
公式サイトのドキュメントにはなく、Windowsでの設定方法では分かづらく、ググればググるほど訳が分からなくなりましたが、下記で接続できるはずです。xxx.key
はConoHaの管理画面からダウンロードできます。
ssh -i ~/.ssh/xxx.key root@IPアドレス
VPSを追加した時に送られてくるメールが一番簡潔に書かれていました。