先日に引き続き、もう1つWP-CLIネタ。今回はWP-CLIをVagrantと組み合わせて使う方法です。

方法と言っても、インストールと設定はMAMP環境下よりも簡単。Vagrantを使ってセットアップしたWordPressが問題なく動く環境に、公式サイトに書いてある通りにインストールします。

$ curl https://raw.github.com/wp-cli/wp-cli.github.com/master/installer.sh | bash

そして.bash_profileにPATHを通すだけです。

# WP-CLI directory
export PATH=/home/vagrant/.wp-cli/bin:$PATH

1つだけつまずいたのは、インストールが終了し、WP-CLI files have been successfully installed.と表示されるにもかかわらず、きちんとインストールされなかったこと。表示されたコメントに下記が含まれていたので、gitをインストールして解決しました。

sh: git: コマンドが見つかりません

WP-CLI本体のインストールが終われば、次はwpコマンドでWordPressをダウンロードし、wp-config.phpの設定と、インストールを行うだけです。例えば下記のように進めていきます。(ディレクトリやDB情報、url等は適当に置き換えてください)

$ mkdir /vagrant/wp
$ cd /vagrant/wp
$ wp core download --local=jp
$ wp core config --dbname=vagrantwp --dbuser=root --dbpass=root
$ wp db create
$ wp core install --url=192.168.33.10/wp/ --title="WP-CLI on Vagrant test" --admin_name=admin [email protected] --admin_password=admin

これで、http://192.168.33.10/wp/にWordPressがインストール&セットアップされる。http://192.168.33.10/wp/へアクセスし、問題なくインストールがされていれば完了です。

ss_2013-08-23 0.19.33

Varying Vagrant Vagrantsを使う

ちなみに、VagrantでWordPressに最適な環境だけさくっと作ってしまいたいのであれば、Varying Vagrant Vagrantsを使うのが手っ取り早いかもしれません。MAMP/XAMPを使ったWordPress開発環境をリプレイスする目的で作られており、Ubuntuをベースに、WordPressを動かすためのphp、mysql、nginxの他、NodeJS、grunt-cli、WP-CLI、git、subversion等の便利なパッケージも既に組み込まれています。サーバーの設定は、米国の10up社が一般的な高トラフィックのWordPressサイト用にセットアップする設定に合わせているそうです。

※10up社はWordPress.comのVIPパートナーで、コアコミッターも何人か所属している会社です

Varying Vagrant Vagrantsのインストール

Githubのページのここに書かれている手順を沿っていけば問題ないはず。大まかには、git cloneして、vagrant upして、hostsファイルに1行追加して終わりです。

http://local.wordpress.dev/には最新の安定版が、http://local.wordpress-trunk.dev/には最新のtrunk版がインストールされています。更にhttp://build.wordpress-develop.dev/には最新のtrunk版とGruntを組み合わせたセットアップがされているなど、結構高度な仕様となってます。

詳しくは関連記事Wikiを参照。

2013-09-14追記:
より詳しくはをかもとさんが書かれた記事を参考にしてください!
Varying Vagrant Vagrants で WP 開発環境を手に入れる | dogmap.jp