今朝の朝日新聞の朝刊。地域(大阪)の面に写真付きでこんな見出しが出ていた。
高槻市HPが特選に
全国広報コンクール
職員ブログ「発信の姿勢」評価
同HPは04年に入選しており、今回は総務大臣賞(なんで総務大臣なんですかね)に輝いた。審査会は、市民や職員によるブログを「市役所みんな、市民みんなで情報発信していく姿勢がうかがえる」、地図情報や天気のリンクを「使われ。見られる情報に向けた試行錯誤が感じられる」と評価。(朝日新聞より一部抜粋)
そこでチェックしてみました:–Takatsuki City 高槻市–。CSSでは無くテーブルレイアウトです。フォント等にもほとんどCSSは使われていません。W3C Markup Validatorでエラーが無ければ良いと言うわけではないのですが、エラーが出る箇所が li が ul に囲まれていないと言うのが気になる。HTMLタグがすべて大文字なのも。文字を大きくする方法の説明にNNとOperaが有るのになんでFirefox無いん? 「–Takatsuki City 高槻市–」がtitleに記述されていますが、日本語を先にすべきでは?
以前、益子貴寛さんが「都道府県の脱テーブル状況」を調べられ、おさんぽさんぽさんも県庁所在地及び政令指定都市のWebサイト脱テーブル状況を調べられましたが、高槻市もまだまだ脱テーブルレイアウトができていないですね。ちなもに受賞したほかの行政サイトもすべてテーブルレイアウト。
じゃあなぜ総務大臣賞を受賞したんだ?
審査したのは日本広報協会と言う社団法人。審査結果は発表されているが、明確な審査基準は公表されていない。一応「審査のポイント」なる物がPDFでダウンロード(これも行政の特徴ですね)できるが、テクニカルな事は一切書かれていない。「アクセシビリティ、ユーザビリティに配慮しているか」などと書かれているが、日本広報協会のサイト自体がアクセシビリティ、ユーザビリティにかけている(テーブルレイアウト、Validでない、等)。
よく言えばコンテンツ重視の審査、悪く言えばコンテンツ以外は無視された審査。肝心のコンテンツですが、これは僕がどうのこうの書くよりも、高槻市ホームページに寄せられたご意見の方が重要。「発信の姿勢」なんかは、市のウェブサイトとして当たり前の事であって、特別に評価ことじゃないと思う。
高槻市のHPを見て感じたのは、最も市民が関わりの多い行政サービスについて、特殊なものをアピールするのはいいのですが、住民票は土日どこへいったら取れるとか、そういった一番利用価値のあるものをわかりやすく提供したほうが良いのではないですか。行政のHPはあくまで住民本位であって、行政のコマーシャルではありませんよ。
テーブルからCSSレイアウトへの変更は僕でもできるから、臨時で雇ってくれないかな:roll: