WordPress Codex日本語版のテーマの作成ページの訳を、最新版に更新しました。最後に最新版に更新されたのはNaoさんによる2010年6月なので、約3年ぶりです。
情報量は約2倍
2010年6月と言うと、ちょうどWordPress 3.0がリリースされた頃。テーマ作成に関する全体的な流れに大きな変更はありませんが、細部に変更が多くありました。削除された箇所、更新もしくは言い回しに変更があった箇所はもちろんですが、何よりも追加分が多かったです。得にテーマテンプレートファイルのセクションがガッツリ追加されてます。更新前と比較して、ページの長さは2倍くらいかな。
もちろんコードも更新されてます。
テーマの作成からコードだけコピペして使ってた方もチェックしておいてください。変更されてます。たとえば、「WordPressの公式テンプレート階層チャートで命名規則をチェック | バニデザノート」という記事に書かれている、「テーマの作成」の「クエリベースのテンプレート」に書かれているという下記のコードですが…
if (is_category(9)) { include(TEMPLATEPATH . '/single2.php'); } else { include(TEMPLATEPATH . '/single1.php'); }
現在はこうなってます。
if ( is_category( '9' ) ) { get_template_part( 'single2' ); } else { get_template_part( 'single1' ); }
get_template_part()
include()
もget_template_part()
も、一見同じこと(ファイルをインクルード)をしているので、動けばどちらでも良いと思われるかもしれません。ですが、get_template_part()
は、SSLの判定や、ファイルが存在しない場合の処理など、裏側で幾つか重要な処理を追加で行っています。加えて、$name
引数を使って、親テーマ化も視野に入れた柔軟なカスタマイズが可能なコーディングも最近では当たり前のようにあります。デフォルトテーマもそう。
詳しくは下記参照。
- WordPress › フォーラム » テンプレートファイルから、includeは、正しい方法ですか?
- 2011-10-18 – ミショニポー
- Function Reference/get template part « WordPress Codex
- 3大「WordPressに慣れていない人がやってしまいがちだけど、こっちのほうがいいのになぁ」って思うこと | マイペースクリエイターの覚え書き
- 関数リファレンス/get template part – WordPress Codex 日本語版
まだまだあります
そういえば、最終更新が3.0リリース直後でしたが、3.0から実装されたget_template_part()
タグや、マルチサイト機能実装に伴うユーザー権限周りの変更など、3.0からの変更点もCodex日本語版には反映されてませんでした。たぶん、英語版もまだ更新されてなかったからでしょう。
と言うわけで、3.0以降の変更にようやく対応。同様に、3.0頃から翻訳の更新が滞っているページもたくさんあるので、WordPressに貢献してみたい方は是非!
人気あるけど更新が滞っているのとか、どうですか?