先日、ペーパーレス航空券「eチケット」に関して書きましたが、BBC WORLD NEWSチャンネルで時々やっているFast Trackと言う旅行関係の番組でもこの事に関して特集していたのを思い出しました。題は「Have Paper Tickets Had Their Day? (ペーパー・チケットの時代は終わり?)」
番組の動画がまだアップされていてこのリンクからみれます。主な内容をまとめると:
- IATA(国際航空運送協会)がチケットレスを強く押し進めている。
- eチケットは紙の節約になる。現在は1年に4億枚。
- でもそれ以上に金の節約になる。
- 利点1:印刷する・して渡される紙切れは保険のような物。実際は要らない。その為、チケットを忘れる・紛失すると言うことがない。
- 利点2:チェックインも事前にインターネットですませておけば、空港にて並ぶのはセキュリティ・チェックのみ。
- 問題点1:eチケットはPCとインフラが稼働してないと意味がない。つまり、停電が起きてPCの電源が入らないときは、機能停止におちいる。実はよく停電する空港は世界中に幾つかあり、キューバのハバナがそう。
- 問題点2:実際にあった例として、家にてインターネット経由でチェックインもすませた人が、バーコード付きの画面を印刷するように求められた。印刷して持参したが、解像度が低く、バーコードを読み取れないために、搭乗口で足止め。結局飛行機にのれず。
- 問題点3:世界中の空港スタッフが皆eチケットをよく理解しているとは言い難い。とくに世界一周をするような場合、空港によって対応が違う可能性がある。さらに、何か変更したいとき(便をずらすとか)や、イレギュラーな出来事が発生した時にどう対処してよいか分からない時がある。
- 問題点4:世界には、特にアフリカや南アメリカでは、依然としてチケット現物が現金と等しい価値の物として認知されている。従来のチケットと、自宅のプリンターで印刷した紙切れとどちらの方が信用性が高いかは一目瞭然。また、国によっては入国時に帰りのチケット提示を要求される事もある。もし「紙」の印刷もしていなかったらどうするのか?
ちなみに、実際問題点3ににたような事に会社の同僚がイランで遭遇しています。フライトの変更をしたいときに、システムの名前入力欄に収まらなかったためにその場ではできなかったと言う、なんともお粗末な事です。