イランのネット事情について少し書いてみようと思います。
ブロードバンド天国の日本からしてみればもう考えられないことでしょうが、世界にはまだまだネットにつながらない、もしくはブロードバンドではない国や地域がたくさんあります。イランもそんな国の一つです。一応ADSLが一般化しており、首都のテヘランや観光都市のエスファハンでは一応ブロードバンドです。ただし、速度は遅いです。ちょっと詳しい速度は覚えてないのですが、確か1Mbpsも出てなかったような気がします。約3MBくらいのZIPファイルをダウンロードするのに10~15分かかりました。もちろんこれは、ダウンロード先や、ホテルの環境にもよるのですが。いや、一度正確に計ってみようと思って、Gooのスピード計測をスタートしてみたんですが、うまくいきませんでした。別の速度計測サイトはフィルタがかかって(後述)アクセスできひんかったし・・・。
しかし、一端これらの都市郊外へ出ると状況が変わってきます。ADSLが開通できない為、ネット接続手段は今となってはちょっと懐かしい?モデムを利用したダイヤルアップ接続に限られます。ちなみに光ファイバーは少なくとも一般家庭向けには提供されていないようでした。また、テヘランには市内に有料の無線LANサービスが一応あるらしいんですが、値段が割高な上、サービスの品質もよくなく、電波もしょっちゅう切れるらしいです。
現地の物価では高級な部類に入る大きなホテルは、大抵ADSLのサービスを行っていました(安宿には泊まらないので比較ができないんですが・・・)。大抵はインターネットカフェがホテルに併設されていますが、各部屋でも接続できます。その主な接続方法がなんと無線LAN!行く前から聞かされてはいたのですが、そこだけ進んでるんかいなっ!と突っ込みたくなるような驚きを感じました。とは言え、やっぱり大本の回線が貧弱な上、ホテルの人も設定方法や使い方(メンテナンスの仕方)をよく知らない事が多く、しょっちゅう切れたり、原因不明のエラーが出たり、はたまた、「繋がらんねんけど」ってフロントに言うと「だれかがコンセントを引っこ抜いてやがった」状態だったり(笑)
これはあくまで推測ですが、もしかしたら無線LANの方が導入しやすいんでしょうね。ネット環境はもちろんすべて後付けです。さらに、イランのほとんどの建物はレンガ造りで、ホテルも例外ではありません。ケーブルを配線していくよりも格段に簡単な上、結局は安上がりなんでしょうね。ちなみに、「全室問題なく無線LANに繋がる」と言われても、部屋によって感度が全然違ってくるホテルばっかり。それも早いのは「シグナル強い」から遅いのは「シグナル弱い(0Mbps)」まで様々。
もちろん、無線LANなんか無いホテルでの部屋からのネットアクセスはモデムです(笑)。それでも、全く繋がらないよりはマシってとこです。
あっ、インターネット接続代は、一見無料でもおそらくその宿泊代金に含まれているパターンと、1時間いくら、の2パターンですね。
なんか画面でもキャプチャすればよかったなぁ。文字ばっか。
2008年7月10日 at 12:49
こんにちは、Toruさん。
そういう状況なんですね、イランは。イランには失礼ながら、個人的にはもっと遅れた状態のように勝手に思っていました。ですから、無線LANというのは衝撃ですねぇ。でも、セキュリティとか不安もいっぱいそう。(苦笑)
最終的に、やっぱりサイトは軽くなくちゃダメなんですね。
2008年7月11日 at 01:38
遅れてると言うのは確かですよ。機器、たとえばルーターとかは輸入できても、インフラの設備とそのメンテナンス+人材が要りますからねぇ。
そう、セキュリティはちょっと不安です。イランでしか出回ってないウィルスが有るかもと思うと・・・すぐには太刀打ちできんでしょう(苦笑)