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イランの通貨

イランの通貨単位はイラン・リアル(IRR)と言います。リアル(もしくはリヤル)とは一体どのような通貨なのか? 一言で言えば「桁が多いやつ」です(笑)。

通貨がユーロに変わる前のイタリアを旅行された方であればすぐにピンとくると思いますが、ゼロが6つも7つも並んでいるのに価値としては100円とか1000円くらいしかなかったりします。しかも桁数が多いので支払いの合計額や、円の為替を頭の中で計算するのが一苦労な、ちょっと困った通貨です。

手元にある紙幣を撮ってみました。

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左からそれぞれ5000、1万、2万、5万リアルです。今現在(2009年2月13日)の為替レート(1ドル=9592.5リアル1ドル=91.22円)だとそれぞれ約47.5円、95円、190円、475円。これらよりも額が大きい紙幣もありますし、額が小さい紙幣、それからコインもあります。でもコインはほとんどお目にかかれません。

町中へ出てレストランで食べたり、飲み物を買ったり、土産物を買ったりするくらいならまだましです。でもビジネスで、例えば12億4679万5000リアルなんて数字がでてきた時は大変です!

「まずこれを9592.5で割りUSドルに換算すると約129976ドルになって、え~っと、それを91.22でかけて円に換算すると11856410円・・・つまり約1185万円だ」

なんて事を頭の中で計算できる訳もなく、それ以前に、「one billion, two thousand four hundred …」とすらすら口頭で述べていくイラン人の言葉をまず必死に書き留める(苦笑)。

桁数が多いだけでもややこしいのに、更にやっかいな事にイランではもう1つ「トマン」という通貨単位があります。これは正式な通貨単位ではなく、話し言葉の中なのででてくる通称で、1トマン=10リアルなのです。つまり先ほどの12億4679万5000リアルの場合、1億2467万9500トマンになります。このトマンという単位、結構日常生活で使われていて、「トマンかリアルか?」と確認しなければ後々とんでもないことになりかねないので買い物する時は要注意なのです。

英ポンドの急落止まらず120円台に

21日のロンドン外国為替市場で、英ポンドの急落が止まらず、円相場は夕方にかけて一時、1ポンド=119円台前半まで円高・ポンド安が進んだ。

ここ数ヶ月、米ドルに対しての円高が騒がれてるが、英ポンドもとんでもない事になっている。僕は10年強、英国と日本を行ったり来たりしていたけれど、その間円高が進んでもせいぜい1ポンド約150円だった。円安が進んでも1ポンド約250円。つまり、1ポンド150円と250円の間で上がり下がりしてた訳だ。それが今1ポンド120円前後になっている。

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留学すると学費や家賃、生活費が必要となってくるが、これらの額は大きい。たとえば大学の理系コース(学士)に留学すると、学費は年間9000ポンドは下らないはず。だから、10円上がったり下がったりしただけでもその影響はとても大きい。僕が大学1年生の時1ポンドは約200円たったが、2年生の時は約170円まで円高が進んだ。もちろん学費はポンドで請求され、学年が上がれごとに学費も少しづつ上がる。けれどこれを円に換算すると、1年生のときに掛かった学費で2年生の学費プラス半年分の家賃が払えた。実は恥ずかしながら、大学に入るまで学費とか生活費が幾ら掛かっていて、為替レートの上がり下がりによって円に換算した額が大きく変動する事をよく理解していなかった。なので、これを知った時は結構衝撃を受けた物です。

この円高がいつまで続くかによりますが、今年英国留学する人達にとっては追い風になるだろうな。特に学費を払わなければいけない9月頃になっても120円前後だと万々歳だ。

ちなみに僕は今年英国に旅行しようかとおもってる。なので、今のうちにポンドに換えておこうと思いつつ、タイミングを見計らっているのだ。とは言っても、一番お金が掛かるのは飛行機代。円払いだよ(泣)。