Google Analytics系WordPressプラグインを使う場合に確認した方がよい見逃しがちな事1つ

WordPressで構築したサイトにおいて、Google Analyticsを使って、あるいは併用してアクセス解析を行っている方も多いと思います。そんな時に便利ですよね、Google Analytics系のプラグイン。機能や評判も気にはなりますが、1つ見落としがちなポイントがあります。

とても基本的な事ですが、それはプラグインの最終更新日です。

基本的に古いプラグインの使用は自己責任で

まず、これはどのプラグインでも言える事ですが、長らく更新が滞っているプラグインは使用する際に注意が必要です。更新が滞っており、開発が事実上ストップしてしまっているプラグインはWordPressの最新の仕様に準拠していなかったり、最新機能に対応していなかったりする場合があります。WordPressの開発サイクルは最近速いので可能性は十分ある。一番怖いのは、セキュリティ脆弱性の対策がされずにそのままになっているプラグインでしょう(あまり聞きませんが…)。

もちろん、更新が滞っていても、機能的にもセキュリティ的にも使用に全く問題のないプラグインも沢山あります。ですので最終的には使用者が総合的に判断して自己責任で使うことになります。

連携しているWebサービスのアップデートに追いついていない

2つ目の理由です。この記事で強調したいのはこちら。Google Analyticsのアップデートは少なくなく、気がついたら仕様が変わっていたり、新機能が追加されていることが突然やってきたりします。更新が滞っているGoogle Analytics系プラグインだとGoogle Analytics側の仕様変更に追いついていない可能性もあります。特に2年〜くらい更新がないプラグインだと非同期トラッキングコードに対応しているかどうかは要確認だと思う。アップデートされずに同期トラッキングコードを挿入する仕様のままになっている可能性がある。

Ultimate Google Analytics

この記事を書こうと思ったきっかけは、実はこちらのまとめ記事「WordPressテーマ作成に役立つ記事&学んだことまとめ(テーマ作成編) | Design Color」の中に「Ultimate Google Analytics」という懐かしいプラグイン名を見かけたから。

私はいつもテーマ内にGoogle Analyticsのコードを直接書いていまして…案の定、新テーマにコードを埋め込み忘れた状態で切り替えてしまったのです!なので、テーマ変更時のPVが正確に取得できませんでした。

僕も昔同じことした事があり、それがきっかけでプラグインでトラッキングコードを挿入するようになりました。その時に使い始めたのがUltimate Google Analytics。「導入時に設定さえきちんとしとけば、後は放っておいてもプラグインが全てよしなにやってくれるので大丈夫!」なんて思ってた。

ところがそうでもなかった。後にアクセス解析やGoogle Analyticsについてより詳しく学び始めたとき、既に推奨は非同期トラッキングコードの使用に移行しているにもかかわらず、自分のブログは同期コードのままのなっていることに気がついた。

今でもダウンロードできるUltimate Google Analyticsのソースから。非同期トラッキングコードではなく同期トラッキングコードのままになっているのが分かる。

調べると、Ultimate Google Analyticsは長らく更新が滞っており、Google Analyticsの最新仕様に対応されていなかったことが分かった。しばらく様子を見てみたが、更新予定の気配すらなかったであきらめて別のプラグインに乗り換えた。同期トラッキングコードを使用しても、今のところ統計ログは引き続き取得されるようですが、最新機能の中には非同期トラッキングコードでなければ使えないものもあるようですので、やはり非同期にした方が良いでしょう。

参考:アナリティクス 日本版 公式ブログ: Google Analytics のトラッキングコードが新しくなりました

公式レポジトリでは最終更新日が4年半前の2008年2月3日であることが分かる。ページ上部には2年以上更新されていません、の注意書きが書かれている。

と言うわけで、このUltimate Google Analyticsはインストールしてログを取ることが一応できるかもしれませんが、過去2年半のWordPressとGoogle Analytics両方の仕様アップデートに対応していない観点から、オススメできるプラグインでは全くありません。

他のWebサービスと連携しているプラグインも同様に注意しておくと良いでしょう。TwitterとかFacebookとか色々ころころ変わりますからね。

もっとシンプルにGoogle Analyticsのトラッキングコードを実装したいのであれば

古いUltimate Google Analyticsもそうですが、現在ポピュラーなGoogle Analytics for WordPressや、Google Analyticatorとか、その辺のプラグインはとても高機能です。トラッキングコードを出力されるページ内に埋め込むだけであればもっとシンプルなプラグインで事足ります。ビジット数や、PV、Pages/Visitsとか、滞在時間とか、そういう基本的な数字はトラッキングコードを埋め込むだけで取得できます。

たとえば、20項目以上のカスタマイズができるWP Total Hackの中に、「Google Analyticsをインストール」機能があります。ここにGoogle Analyticsのサイトから取得できるトラッキングコードをコピペして保存すれば<head>~</head>内に自動的に挿入してくれます。これで普通にGoogle Analyticsにログがたまっていきます。

「設定 > WP Total Hacks > Google Analyticsをインストール」で設定できる。「ログインユーザーには無効にする。」にチェックを入れると、ユーザーがログイン中はトラッキングコードは挿入されない。

他にも同様のプラグインは探せばあるかもしれません。

あるいは、PHPとプラグインの学びがてら自作してみるのも面白いですよ。プラグインのPHPファイルにトラッキングコードをコピペしてwp_headアクションにフックして出力。うまくいったら、次はちょこっとレベルアップ。PHPファイルにコピペではなく、管理画面内に設定ページを作成し、textareaに入力されたコードをデータベースに保持。そしてデータベースからそのコードを取得してwp_headアクションにフックして出力。

とてもシンプルですし、WordPressの仕組みの肝の一つと言えるフックについて学ぶこともできます。僕も昔作りました。なくしちゃったけど。

まとめ

途中少し脱線しましたが、プラグインを選ぶ時は最終更新日もきちんと確認しておきましょう、ということです。

  • 公式のプラグインレポジトリでは2年以上更新されていないものは注意書きがでるようになりました。1つの目安とすると良いでしょう。
  • もし分かれば最近の更新頻度が高いもの。そして定期的に更新されているものがよいですね。
  • そしてWebサービス連携系は、Webサービスの仕様アップデートに追いついているかも時々確認しておきましょう。

もちろん、良いプラグインの条件は更新日だけではないし、最近更新されて更新頻度も高いプラグインが良いプラグインとも限りません。作者や評判、ダウンロード数、機能などなど、総合的に判断されるべきです。しかし最終更新日はWordPressもPHPも分からなくても確認できる情報なのに、つい忘れられがちだと思うので記事にしてみました。